教範ななめ読み3 「三合拳の構えは指定されている?」

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 現行の教範には三合拳の初っ端の解説で、

「但し、三合拳には始めから体構えがついているから!!!!!」

とかいういまいち分からない文章が付いていた。攻者一字構にしてる理由ちゃんと説明してやれよ?みたいな意味なのかとも思っていたが、やはりトータルではイミフであった。

んで第2版見ていて気が付きくましたわ。これは仁王拳の記述と対応していると。

第2版には、

仁王拳

「仁王拳演武の時は(中略)正対で結手構えにて、相対し、不意打ちの形式で、攻者が行動を開始すること」…(A)

三合拳

「但し、三合拳には始めから体構えがついているから」…(B)

とある。(B)は全く同じ文章で現在まで残ったが、(A)は消えた。

実際仁王拳の第2版の記載は、

  • 上受突(表、裏)
  • 打上突(表、裏)
  • 内受突(表、裏)
てな感じであり、対して三合拳は、
  • 拂受蹴(攻、一字構 守、一字構 開構で対す)
  • 下段返(攻、一字構 守、一字構 開構で対す)
  • 中段返(攻、一字構 守、待氣構 開構で対す)
てな具合で、仁王拳は確かに指定がなく、三合拳は構えが指定されている。

うーん、仁王拳の方を削除したときに三合拳の方もなんとかすべきだったね。。まぁ教範てこんなのめっちゃ多いから。

仁王拳が結手からというのはちょっと面白い。時代を感じる。御存知の通り現在は仁王拳も中段構や一字構が指定されているから、(B)の意味がわからなくなっていたと。

だが少年部科目表で、結手ではないものの正対構から始めるというのは歴史的に見ても根拠があったのだなと嬉しくなります。
古参から、昔は正対構からやってたというのは聞いたことがあるので、裏付けが得られてよかった。


教範ななめ読み2 抜身技

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 三鼎三法二五形の抜身法てやつ。いまいち矢筈以外は認知度が低いあれ。

錣とか草陰、吊鐘とかは世間話で聞いたことがある人も多いと思うけど、これらは抜身という科目だったのか…という気持ちでいっぱいです。


矢筈抜身(初版と第2版)
羽交抜身(初版と第2版)
袈裟抜身(初版と第2版)
風鈴抜身(初版と第2版)/風鈴攻抜身(79)
錣抜身(初版と第2版)/錣攻抜身(79)
甲攻抜身(初版と第2版)
佛骨抜身(初版と第2版)
吊鐘抜身(第2版)/鐘攻抜身(初版と79)
草陰抜身(第2版)/草陰攻抜身(79)
玉骨抜身(第2版)
両合抜身(初版と第2版)/両合攻抜身(79)
独鈷抜身(初版と第2版)/独鈷攻抜身(79)
三陰交攻抜身(79)
膝当抜身(初版)
足抜身(初版と第2版)、現在は龍王拳

初版は12技、第2版は13技が具体的に掲載。
膝当抜身は初版にのみある。


79年版では、掲載されている五段科目表に記載がある。ただし草陰攻抜身と三陰交攻抜身に関してはー、
五段試験科目には厳密にはなく、草陰攻と三陰交攻がある。

直後の「五段科目(除演武形)」には草陰攻抜身と三陰交攻抜身があるので、一連の抜身法の掲載順からして、これはおそらく五段科目表側の記載が誤記で、抜身表記が抜けているだけだと思う。教範ではよくあることです。
五段科目表の草陰攻と三陰交攻は、圧法科目ではなく抜身科目と考えるのが無難ではないかな。

教範ななめ読み1 段蹴、龍の形、寄抜の蹴

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段蹴

蹴り方による名称において、ピンクの副読本から2019年の読本に至るまで二段蹴となっているではないか…

教範30から教範79に至るまで一貫して段蹴という記載であるし、二回・三回蹴れとも書かれている。どうして二段蹴と記載されるようになったのだろう?


龍の形

教範79にある龍の形の記載だけど…(五段科目表)
>>竜の形単演(逆小手以外とす)
て書いてありまして。逆小手以外も龍の形と呼んでいることになる。

てかむしろここ以外に龍の形の記載はなく。もちろん他の単演が入っている単独基本法形に龍の方は入っていません。どこにも存在しない。大会などの技術組織図でたまに単独基本法形の中に天地拳や義和拳と並んで龍の形が記載されている場合があるけど、厳密には龍の形は単独基本法形ではなさそうです。
龍王拳か龍華拳あたりの、なんか単演やってみー的な逆小手限定ではないのを指示する言葉の響きだったのかも知れない。

ただし現在は読本で「龍の形、逆小手単演をする。」ときっちり指定されているので、現在では間違いなく逆小手のことです。ただしくどいけど79年版教範にはそのような記載はありません。


寄抜の蹴

第2版の寄抜の項目には、攻者は両手で掴んで、
  1. 鈎手
  2. 抜き(右)
  3. 裏拳(右)
  4. 中段突(右)
  5. 抜き(左)
  6. 上段突(左)
  7. 中段突(右)
  8. 三日月蹴(右)
  9. 開き下がって一字構
てな感じで書かれている。あまりいまはされないが現在教範でも両手寄抜は後半の蹴は書いてあるけど…これはかつて三日月蹴指定されていたものなのか。
いや、現在は指定が外れているから三日月蹴ではないとも言えるが、がしかし!!! 写真の開祖は確かに上段を蹴ってますな。
現行でも、三日月蹴なのか否か。


メモしとかないと自分でも忘れるので、今後メモ代わりにブログを書こうと思う。