10年くらい前から自主練メンバーの某氏が最近総合かキックのジム行こうかなというので猛プッシュ。色々学んでほしい。彼は18歳の茶帯の頃から来ていた。すでに他流(よそ)の試合もよく出てたししっかり動ける。でもまだ20代だしガシガシしたいんだろう。やりまくったほうがいい。
少林寺拳法だけでは強くなれないの? なれません。とまでいうと怒られそうだけど色々学ぶのは当たり前では? 空手もキックも総合も、みんな幅広く学んでます。兼学は可能であれば推奨します、特に若いうちはね。テニス・ゴルフみたいな格技以外でもいいよ!! 案外w 少林寺拳法はイケてるので、自信を持って送り出します。
大丈夫、他をやれば他の良さや凄さを学ぶ、ほんで少林寺拳法の良さもまたわかります。まじよ。
大丈夫、他をやれば他の良さや凄さを学ぶ、ほんで少林寺拳法の良さもまたわかります。まじよ。
ただ改良すべき点も見えるよ!!
古い技
本題はこっからなのだけど、彼が言う。
>柔術の先生がこれは古い技、古くなって使えない技て言ってたのが印象的でした笑そうしたら拳法の技はどうなるんだと思いました。
キックとか総合てのはけっこう技術の変遷があり、雑に言えば流行り廃りがある。最近ならカーフキックが話題。変遷はかなり激しい。試合をする流派にはどこにでもある、しない流派にはない。はっきり言ってない。何十年でも停滞する。
後者の流派ではどういう事が起こるのかというと、過剰な過去への尊崇が起こる。別に過去の技術や人をディスるわけではないのだが、この尊崇のようなものを私は恐れる。
自分で確かめない。自分で歩いていない。自分で掴んでいない。これでは禅の良さを殺してしまう。
こんな時このジョークがお気に入り。
イギリス人:「その定理は、経験によって裏付けられているだろうか?」
ドイツ人 :「その定理は、いかなる基本定理から演繹されたものであるか?」
フランス人:「その定理を、フランス語で言ってください」
日本人 :「あなたの先生は有名ですか?」
最近ならコロナの報道で、ドコドコ大学の教授の発表とかいう報道見出しを見ると萎える。論文の中身ではなく大学名から来る。
武術も進歩しているということ
昔はよかった昔は強かったて文化でも経済でも武道でも聞くけど、少なくとも武術てけっこう進歩してます。
体操競技でかつてはオリンピックで必殺技の位置づけだったウルトラC難度も今は平凡なもの、であったりバレエでは年を追うごとに足が高く上がっていくなどもりもり進歩している模様。
武術だけは昔のほうが優れてるんだうか。ルールによる最適化は有るだろうけどそれでも、今の選手、強くなってると思いますよ。
そんな中、使える技、使えない技てのは必ず出てくる。
護身の術なので、対象はアスリートクラスではなくアマチュアなのでその変遷は鈍いかもしれない。でも無いとまで考えるのはおかしい。
少林寺拳法の科目には対組技を想定した項目がたくさんあるけど、肩打投とか投げ技の雄柔道はもう昔の肩車しないからね。ルールで禁止されてるので。別の入り方する。
総合のジムで学んだことを、ぜひ少林寺拳法に落としてほしいな。彼はちゃんと少林寺拳法に帰ってくる。教えてもらわないと!!
もって教化の実を挙げん
武専(2014)の修了論文https://dairokuten.yokohama/pdf/busen_paper2014.pdfには、曹洞宗の御和讃を引用しておいた。
星はめぐりて時うつり くらしのすべは変われども かわらぬ教え 今もなお 人に示してあらたなり
美しい響きなのでこっちにした。
でもホントは下のを載せたかったのよねん。論文には使いづらいけど勢いがある。詳しい出典は忘れたけど激動の明治あたりのどこかのお師家さんのお言葉。
人伝の導師たる禅の師家がいたずらに古い習慣に拘っていてどうする。
世とともによろしく推移して、もって教化の実を挙げん。
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