武道学研究 第50巻 第1号

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怠っていた雑誌のお知らせを。これも結構前に来てましたけど。

特に興味深いのは、
「視覚障害者柔道選手における柔道継続要因の検討:晴眼柔道実践者との比較から」という論文。

運動を初めた人も、3-6ヶ月後には大半がやめてしまうという報告があり、運動の習慣化にいたる要因を探ることが求められている。
本報告では、視覚障害者柔道選手38名の継続要因を晴眼者38名との比較で研究しています。

ざっくり結を書き出すと、

>障害の有無にかかわらず、柔道実践者の継続理由には、人間形成や精神力の向上、体力の向上、自己実現、好感情が重要であると推察できる。
>しかし、先行研究との相違点として、「社交性」が継続理由の一つして抽出されとこと、また「格闘技への好奇心」がに対応させることのできる「自己実現」に関する因子の中に、競争意識を高めるような項目がないことが挙げられる。

晴眼者と視覚障害者の継続理由で異なる点は、
>晴眼柔道実践者は、基礎体力や自己制御能力の向上など自己の内面を高めたりする修業的要素が強いのに対し、視覚障害者柔道選手は柔道そのものおよび他者との交流を楽しみながら余暇生活を豊かにする要素が強いことが示唆された。

これはなかなか興味深い。少林寺拳法は競技性はそれほど高くないので、晴眼柔道実践者よりも、やや視覚障害者柔道選手よりかも知れない、という印象がある。柔道は日本国内ではトップクラスに競技性の高いスポーツなので、その影響はあるなと感じます。


文中にもあるのですが、柔道は比較的ユニバーサルスポーツとして進んでいる。
多くの障害者スポーツが、健常者と試合などをする場合大きくルールをいじる必要があるが、柔道は比較的その部分が少ない。

少林寺拳法もここ数年は県大会や全国大会に障害者のカテゴリーがあります。これはよく見れば、障害者と健常者が同じ大会に出場しているということだけども、実際はそれほど多くの障害者が学べる環境にないともいえます。

少林寺拳法は剛柔一体でいろんな運動パターンがあるので、様々な運動を取り入れやすいという点はあると思います。また組手主体も上記「柔道そのものおよび他者との交流を楽しみながら余暇生活を豊かにする要素」に叶いやすいとお思いますので、もっと少林寺拳法でも障がい者武道として活かされれば良いなと思います。

論集は専有道場においておくので、興味ある人は見て下さい。

会報少林寺拳法2017NO.3 秋号

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ちょっと前ですけど、会報少林寺拳法が届いてますので配付もしくは専有道場に置いておきます。
七月に行われた世界大会inカリフォルニアや高校生大会(インターハイ)の記事があります。

技法解説は押小手(両手)でした。

【障害者スポーツ】No Limit Vol.71【雑誌】

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公益財団法人 日本障がい者スポーツ協会 から会報誌が届いてます。専有同情に置いておくので興味のある人は読んで下さい。

正直なとこ今回は特に興味のある記事はなかったのですけど、毎回ながらこの雑誌はとても紙質がいい。そして広告が多い。障がい者スポーツというカテゴリーの特性でもあるのかもしれないけど、広告にそれぞれメッセージ性が強く、キャッチフレーズがとても力強い。
特にぐっと着たのはこれかな。

ANAの広告です。ANAは公式スポンサーのようですね。航空会社らしく青いバックに羽を広げたようなポーズ。イケてますわ。

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僕たちはこの4年で、
どう変われるだろうか。

新しい自分は
そこで、
笑っているだろうか。

2020年はひとつのきっかけだ。

さあ飛び立とう。
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やはり少林寺ジャーは「自分を変えていく」といメッセージに弱い。

道院長は、中級障がい者スポーツ指導員の資格を有しています。横浜大六天道院では障がい者武道を推進します。
公益財団法人 日本障がい者スポーツ協会 http://www.jsad.or.jp/index.html